2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2 many dj's as heard on radio soulwax pt.1

■この前聴いたCDが面白かったんで続けて2 many dj'sのブツを購入してみた。ビリージーンのオープニングのベースにビーチ・ボーイズのアカペラがかぶさったり、T99のアナスタシアのフレーズのくだりだったり、随所に挟まるずっこけそうなブリッジが脱力的な笑…

J・G・バラード『結晶世界』(創元SF文庫)

一冊読み終えるのに一週間くらいかかってしまった。もはや遅読病だ。別に速読の必要なんて感じないけど、せめて文庫本なら二、三日で読み終えたい。と、思ってみた。 バラードの小説風土を襲う「破滅」の様々なタイプは多岐に渡るけど、この作品では、タイト…

2 many djs presents radio soulwax live get yer yo yo's out!

2 many djsのCDは初めて聴いた。マッシュアップ(?)っていうのも初めて。もう、なんか、ひたすらカッコイイ。のべつまくなくカッコイイ。これ大丈夫なのか?ってくらいカッコイイ。たぶん、焼けクソ気味にカッコイイ。とくに前半10曲目くらいまでの暴れっ…

J・G・バラード『溺れた巨人』(創元SF文庫)

バラードの小説を読むのはこれで2作目(ちょっと前に『夢幻会社』を読んだ)。この短篇集に収められている9つのどの作品も、規模の大小、事態の進捗程度の差はあっても、多かれ少なかれ、もはや破滅してしまった世界といったものが舞台になっている。身も蓋…

ポール・ヴァレリー『レオナルド・ダ・ヴィンチの方法』(岩波文庫)

……ヴァレリーは初めてだったんだけど、なんだか凄く難しい本を読んでしまった。明らかに選択ミスだったと、読み終えた今、猛烈に感じ入っている(ただし、まったく面白くなかったかと省みてみれば、そんなわけでもなくて、かといって「面白い!」と感嘆符つ…

マンガ的経験の質

高野文子の『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』というとてもウェルメイドな作品は、しかし「ウェルメイド」という言葉が通常まといがちな安易さであったり退屈さの印象なんかとは程遠いマンガ的感触を読む者に与える。 物語の内容としては一人の女の子のシ…

……せっかくだしノイ!(NEU!)について何か書いておきたいな、と思いながらファーストに収録されているオープニングの名高い名曲「ハロガロ」を聴きながらしばらくあれこれ考えを巡らせていたのだけれど、結局はかばかしい事柄は何も思い浮かばず、諦めてふと…